東京〜新大阪でも株主優待券が使えます

JRの株主優待券は新幹線でも利用することができます。
東京〜新大阪間の東海道新幹線で利用することができるのは、JR東海の株主優待券で、それ以外のJR西日本・東日本などの株主優待券は利用することができません。

 

株主優待券は100株以上の株を持っている株主に対して、100株ごとに1枚発行されています。
それがチケットショップやヤフオクに流通し、現実にはこれを入手すれば株主でなくても利用することが可能です。

 

では、東京〜新大阪間で株主優待券を利用すると、新幹線料金はいくらになるのか?
また、株主優待券は他の方法よりお得なのかどうかを比較してみましょう!

 

東京〜新大阪で株主優待券を利用すると?

JR東海の株主優待券は、1枚で1割引になり、乗車券・特急券の両方に利用することができます。
1度に利用できるのは2枚までで、2枚利用すると乗車券・特急券が2割引になります。

 

JR東海の株主優待券は1枚で1割引にしかなりませんが、JR東日本(東北・上越・北陸新幹線など)は1枚で2割引、JR西日本(山陽新幹線)は5割引で乗ることができます。

 

では、乗車券・特急券が割引になると、東京〜新大阪の新幹線料金は?

株主優待券利用時の料金

のぞみ指定席:14,720円→13,050円(2枚なら11,690円)
ひかり指定席:14,400円→12,770円(2枚なら11,350円)
自由席:13,870円→12,470円(2枚なら11,080円)
のぞみグリーン車:19,590円→17,620円(2枚なら15,660円)

 

株主優待券で購入する新幹線のきっぷは、往復割引学割など他の割引とは併用されないため、これより安くなることはありません。

 

東京〜新大阪では株主優待券はお得か?

ヤフオク等で株主優待券を2枚で1,000円で購入したとしましょう。
この株主優待券を利用して東京〜新大阪を往復すると、他の方法と比較してお得なのか?

 

まず、通常料金で普通車指定席に乗って往復すると、14,720円×2=29,440円かかります。
株主優待券を片道1枚利用すると片道13,050円、往復で利用すれば26,100円。
これに購入費用1,000円をプラスすると、片道分の料金は実質13,550円なので、往復で2,340円安くすることができます。

 

 

では、他の方法と比較してみましょう。

エクスプレス予約

東京〜新大阪ではエクスプレス予約の利用が可能。
エクスプレス予約は片道13,620円なので、エクスプレス予約よりも株主優待券よりも安いです。
なお、エクスプレス予約早特はさらに安く、株主優待券より安いです。

 

新幹線格安チケット・回数券

回数券を購入すると、東京〜新大阪間の料金は普通車指定席片道13,940円。
チケットショップで売っている新幹線格安チケットも同じくらいの料金ですが、片道13,550円より安いことも少ないので、株主優待券の方がお得でしょう。

 

学割

学生の場合、学割を利用すれば乗車券が2割引になります。
普通車指定席を利用すれば、片道12,930円なので学割の方が株主優待券よりお得です。

 

新幹線宿泊パック

宿泊する方は、新幹線宿泊パックを利用するとお得です。
株主優待券で往復し1泊7,000円で泊まったとすると、往復+1泊の合計は33,100円。
新幹線ホテルパックで同じホテルに泊まると、往復+1泊で27,000円。
株主優待券を利用するより、新幹線宿泊パックの方が6,100円お得です。

 

 

このように比較してみると、株主優待券は買ってまで利用するほどお得なものではありません。
しかし、宿泊場所が決まっているため新幹線パックが使えず、しかもエクスプレス予約の会員でなく、新幹線格安チケットが使えないGW・年末年始などの期間中に新幹線に乗る方にとってはお得な方法かもしれません。
それ以外には、株主優待券は買って手に入れるほどのものではないでしょう。