「東京都区内〜大阪市内」の範囲は?
東京と大阪を新幹線で移動する時、どの座席を利用する時でも、原則2枚の切符が必要です。
1枚は東京または品川から新大阪までの特急券、もう1枚が東京から大阪までの乗車券です。
この内、特急券については、新幹線を利用する区間のみが対象ですが、乗車券については、新幹線に乗る前後の在来線の区間も含まれます。
東京−大阪間の乗車券を見ると、「東京都区内−大阪市内」と記載され、新幹線利用の前後に一定区間の在来線に追加料金なしで乗ることができます。
では、その区間はどこからどどこまでなのか?
少し大まかではありますが、ご紹介していきましょう。
東京都区内−大阪市内とは?
これらの説明は、JRのサイトでももちろん解説がされていますが、ウィキペディアの説明もわかりやすいので、そちらを引用します。
東京都区内
東海道本線:東京 - 蒲田間、品川 - 西大井間山手線:全線全駅
赤羽線:全線全駅
中央本線:神田 - 代々木間、新宿 - 西荻窪間
総武本線:東京 - 小岩間、錦糸町 - 御茶ノ水間
京葉線:東京 - 葛西臨海公園間
東北本線:東京 - 赤羽、赤羽 - 浮間舟渡間
常磐線:日暮里 - 金町間
大まかに考えると、東京23区内に存在する駅が「東京都区内」。
例えば、東海道本線「蒲田」の次の駅「川崎」は川崎市、中央本線西荻窪の次の「吉祥寺」は武蔵野市、東北本線「赤羽」の次の駅「川口」は川口市。
いずれも23区内ではありません。
大阪市内
大阪市平野区にある新加美(おおさか東線)を除く。大阪市内発着の乗車券の特例が存在する。
東海道本線:東淀川 - 塚本間
大阪環状線:全線全駅
桜島線:全線全駅
関西本線:加美 - JR難波間
阪和線:天王寺 - 杉本町間
片町線:放出 - 京橋間
JR東西線:京橋 - 加島間
大阪の場合、特例を踏まえて同じように考えることができます。
東西線「加島」の次の駅「尼崎」は尼崎市、阪和線「杉本町」の次の駅「浅香」は堺市です。
「東京都区内−大阪市内」の乗車券の使える範囲はわかりました。
では、このような切符はどんな場合に利用することができるのでしょうか?
「東京都区内〜大阪市内」の利用条件
東京・大阪の他にも、京都・名古屋・仙台など11の大都市を行き来する場合に、このような切符が発行されます。
このルールの適用は、各都市の中心駅からの営業キロ数が201キロ以上の時で、300キロ以上ある東京〜名古屋では適用されますが、100キロにも満たない大阪〜京都間では適用されません。
もちろん、500キロを超える東京〜大阪間では適用されますが、どんな切符で東京〜大阪間を移動してもいいというわけではありません。
東京〜大阪の新幹線は、いくつかの方法で安く乗ることができますが、在来線で「東京都区内〜大阪市内」を無料で乗り継げるチケットとそうでないチケットに分かれます。
在来線にそのまま乗継OK
通常の切符
駅の窓口や券売機で普通に買った切符は、何の問題もなく在来線にそのまま乗り継ぐことができます。
回数券
回数券も同じく乗継OKで、金券ショップで買った格安チケットも、回数券であれば問題ありません。
新幹線ホテルパック
新幹線ホテルパックに付いてくる新幹線のチケットも「東京都区内〜大阪市内」と記載されているので乗継OKです。
そのまま無料で乗り継げないもの
エクスプレス予約のきっぷ
1人乗車時に使う専用ICカードで乗れるのは新幹線の駅までで、それ以降の乗り換えには他の交通系ICカードや切符の購入が必要です。
2人以上できっぷを発券する際も、エクスプレス予約で乗れるのは新幹線の駅までです。
ぷらっとこだま
ぷらっとこだまのチケットも、利用できるのは新幹線の駅までで、それ以降は別途料金がかかります。
使うチケットによってこのような違いがあります。
エクスプレス予約と回数券(格安チケット)では料金的には大差はありませんが、エクスプレス予約を利用する場合、新幹線のチケットは新幹線の区間でしか利用できず、在来線への乗り継ぎは別途料金がかかります。
東京・品川駅〜新大阪駅の間でしか使えないチケットと、その前後の在来線も含めて使えるチケット。
このような違いがあることは知っておきたいですね。